縦組みのなかにある数字や欧文の半角文字は、そのままテキストフレームやフレームグリッドに流し込むと、横組みの文字列のまま縦組みに流し込まれます。これらの数字や欧文を自動的に縦組みに文字を回転させるのが[自動縦中横設定]です。
[自動縦中横設定]では、[組数字]の桁数を指定するようになっています。半角の数字が縦組みに含まれているとき、それらの桁数に合わせて、数字を「縦中横(たてちゅうよこ)」に変換します。
一般的に自動で処理する場合は、「2」桁までにしておきます。「3」桁以上にすると、3桁の数字が横文字1文字分で配置されますので、左右に文字がふくらみます。また、利用するフォントによっては、たとえ「2桁」であっても、横文字の仮想ボディより大きくなることがあります。
縦中横で回転した組み数字などの文字が仮想ボディからはみ出したとき、それらの文字を選択して、変倍を適用することがあります。その設定は文字パレットで手動で行います。
また、[欧文を含める]をチェックすると、数字だけでなく、半角の欧文も回転の対象になります。ただし、「Illustrator CS」と入力して、「2桁」で[欧文を含め]で自動縦中横を設定すると、「CS」の部分だけが縦中横に回転します。原則として、[欧文を含め]ないほうがいいでしょう。
縦組みの中で欧文を利用するときは、欧文1文字ずつを回転させてレイアウトすることが少なくありません。欧文を1文字ずつ回転させるには、[日本語文字組版]にある[縦組み中の欧文回転]をチェックします。
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